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2009/5/29 隠れた名曲、意外な名曲 [月末リクエスト]

1. Prince / 17 Days


2. Eminem / The Way I Am (Danny Lohner remix)


3. Red Hot Chili Peppers / Gong Li


4. The Streets / Dry Your Eyes


5. Gang of Four / Paralysed


6. Radiohead / There There


7. Queen / Who Needs You


8. Bruce Springsteen / Born in the U.S.A.




9. Dirty Projectors / Stillness Is the Move


10. Hayley Sales / Traffic


2009/5/22 [新譜紹介]

1. Eminem / Hello
2. Eminem / Deja Vu
3. Eminem / Beautiful


前作から4年以上のインターバルを経ての待望の5枚目。
インターバルの間、プルーフの死など 彼はものすごく大きな人生の傷害と戦い続け、
そうゆう状態から脱しようとしてきた。
そんな彼自身のドキュメントがこのアルバムには収められている。
特に前半は 世界に対する悪意と、怒りと、彼の中にあるドロドロしたものを
すべて吐き出すような かなりエグい内容になっているが、
後半は 前向きにその状況から自分がどう世界と向き合っていくのか という
メッセージがだんだんと表れてきて感動的。
その情報量と、彼自身の内面から出るものすごいエネルギーと、悪意と、
力強い前向きなパワー、そうしたものが洪水のように押し寄せてくる すごい作品 と。



4. Neil Young / Johnny Magic
5. Neil Young / Fork in the Road
6. Neil Young / Light a Candle


彼自身の時代に対する思いとか、自分自身の社会に対するメッセージ、
そしてロックンロールの独特のグルーヴみたいなものを叩きつけている、
相も変わらず ものすごい作品 と。



7. Jimi Hendrix / Fire


8. Bob Dylan / Beyond Here Lies Nothin'


9. Hayley Sales / Traffic


2009/5/15 [新譜紹介]

1. Green Day / Song of the Century
2. Green Day / 21st Century Breakdown
3. Green Day / Last of the American Girls
4. Green Day / Murder City
5. Green Day / 21 Guns
6. Green Day / American Eulogy
7. Green Day / See the Light


5年ぶりの新作。
2人の主人公が現実やいろいろなものと向き合いながら、
その世界を見ていくという流れになっている。
タイトルやショー形式 = American Idiot と全く同じ構成。
大ヒットの前作と同じような形式でこれだけの作品を作ったのはすごい。
ただ、一つ一つの楽曲がそれぞれのストーリーを持っていて、
互いに干渉し合いながら大きな物語を形成していくという点は前作と同じだが、
今回はそんなに明確に全体の物語性はない気がする と。



8. Tinted Windows / Messing With My Head
9. Tinted Windows / Can't Get A Read On You
10. Tinted Windows / Kind Of A Girl


元スマパンのジェイムス・イハ、ファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム、
チープ・トリックのバーニー、ハンソンのテイラーから成るバンド。
この組み合わせはかなり強引だと思ったが、見事な化学反応を示している。
日本人好みでは と。



11. Foxboro Hot Tubs / Mother Mary


12. Hayley Sales / Traffic


2009/5/8 [新譜紹介]

1. The Enemy / Be Somebody
2. The Enemy / Don't Break The Red Tape
3. The Enemy / A New England


イギリスの3人組新人バンド、2年ぶりのセカンド。
かなり方向性を変えてきた印象がある。
前作のDIYな感じとは変わり、非常に手の込んだスケール感のある音作りだが、
いろいろな方向性に自分達の音楽的な領域を広げていて、
大丈夫かな という印象もなきにしもあらず。
ただ、バンドが成長していく過程において挑戦してみたいという思いも良くわかるし、
王道を押さえている楽曲もしっかりある。
暖かく見守っていきたい と。



4. The Virgins / Rich Girls
5. The Virgins / She's Expensive
6. The Virgins / Fernando Pando


ニューヨーク出身の新人バンド。
良く出来ている。おもしろい。
都市のロックの持つニヒルな感じと、いい意味でのペラペラした感じが統一して、
実にロック的なローファイな、でもポップでキャッチーなグルーヴと世界観を持っている。
大した歌詞じゃないが、音楽的センスはただ者ではない と。



7. Depeche Mode / Hole to Feed
8. Depeche Mode / In Sympathy
9. Depeche Mode / Peace


全世界的に待たれていた待望の作品。
デペッシュ・モードがデペッシュ・モードらしいアルバムを
デペッシュ・モードとして作った感じ。
メロディーのわかりやすさとか独特の世界観が
このバンドの商品性を支えているのがすごく良くわかる。
体脂肪率の低いデュランデュランみたいなイメージがある と。



10. Al Kooper / Staxability


11. Beck / Loser


12. Hayley Sales / Traffic


2009/5/8 忌野清志郎特集 [番外編] [特番]

From NHK-FM ミュージックライン -忌野清志郎特集-
at 2009/5/8 21:10-22:45
ゲスト:渋谷陽一

1. RCサクセション / 僕の好きな先生 (1972)


清志郎は10代の頃、いわゆる歌謡曲的なものが日本の流行歌として流通していた時期
に音楽活動を始めていて、一番最初に出したのが「僕の好きな先生」。

これはロックミュージシャンとしてはかなり変わったテーマで、
先入観や思い込みに捕らわれていたら絶対に書けなかった曲。
それを何のてらいもなく歌え、一貫して歌い続けられたところがすごい。

彼が全く何も妥協しない、みんなから止められても自分が正しいと思うことは
絶対歌い続けるという、この日本のロックシーンの中において誰よりも反骨精神を持ち、
社会に対してNoという勇気を持った人間だからこそ、この歌が歌えたんだと思う。

こうゆう歌い方は当時すごくユニークで革命的なものだったが、
当時はあまりウケなくて、ロックミュージシャン的な成功には至らなかった。

2. RCサクセション / スローバラード (1976)


有名なバラードだが、これも出た当時は全然売れなかった。
ロックにありがちなカタカナ言葉を使わず、
「市営グランド」という、あまりにも日常的な風景の中での、
こうゆう言葉を日本のロックの文脈の中できっちり定着させた力はものすごい。
すごくシンプルな歌詞の中で、重要なメッセージを伝えている。

この頃はフォーク時代みたいなイメージが世間的にはあるが、やっぱりソウル。
改めてこれを聞くと、彼が当時R&Bやソウルミュージックの日本的なスタイルが
作れないか試みていたというのが非常に良くわかる。

初期のRCのブルース路線、ソウル路線を極めたナンバーだったと思うが、
なかなか売れず、音楽活動も出来ずに悩んでいた。

3. RCサクセション / 雨あがりの夜空に (1980)


思ったように売れず、もっと違うロックな激しいスタイルを模索し 新生RCが誕生。
そこから世間がよく知ってる忌野清志郎スタイルが出来上がっていく。

4. RCサクセション / トランジスタ・ラジオ (1980)


これも「スローバラード」などと同じで、どうってことのない日常の風景を歌っているだけ
だが、そこから喚起されるイメージはものすごい。
この日常の風景をどれだけ高い抽象化レベルまで持って行って、
ロックな世界を作り上げられるかという点で、彼を超えられた人はいない。
自分がオリジナルなものを始め、最終形態までいってしまったアーティストだと思う。

音楽スタイルを大胆に変え、新生RCはいきなりブレイク。
お客さんも増えて、すごく盛り上がってきたが、
清志郎自身は基本的にブルースやソウルなどのスタイルを一貫して持ち続けていて、
それを新生RCのロックなビートの中にどう表現していくかという試みもずっと続いていく。

5. RCサクセション / いい事ばかりはありゃしない (1980)


「金が欲しくて働いて眠るだけ」。
こうゆう非常に直接的なフレーズをちゃんと歌詞として成立させてメロディにのせていく、
これも清志郎が作り上げた日本のロックの代表的なスタイルの一つといえる。

こうゆう曲を聴くとボーカリストとしての忌野清志郎の力の大きさを改めて感じる。
言葉のはめ方とか、メロディに対するビート感は彼のボーカルスタイルからくるもので、
こうゆう曲を清志郎以外が歌うのはすごく難しいと思う。
忌野清志郎のボーカルスタイルと、忌野清志郎というアーティストのリアリティが
歌を圧倒的に支えている感じがする。

6. RCサクセション / ヒッピーに捧ぐ (1976)


マネージャーの死について、彼自身が死をどうとらえたか、その時の気持ちを歌った曲。
いろいろな思いで聞くことになるが、非常にいい曲。

7. RCサクセション / ドカドカうるさいR&Rバンド (1983)


RCは盛り上がって大変な人気で、アリーナクラスの会場でガンガンライブをやり、
成功の頂点にいた時期だが、清志郎自身は徒労感などに苛まれていて、
怒りに満ちたパワーが最高のロックンロールナンバーになったもの。
清志郎らしい歌詞。彼自身の正直な心情を歌っている。

8. RCサクセション / 空がまた暗くなる (1990)


絶妙な緊張感と力関係でRCは運営されていたが、それがいろいろ崩れてきてしまって、
最終的には3人になって活動休止に入っていく。
そんな状況のもと、「大人だろう? 勇気を出せよ」という歌を歌ったということで、
清志郎が一つステージを上げたという手応えのある曲。

9. 忌野清志郎 / 世間知らず (1992)


RCは活動休止となり、清志郎はソロ活動に入っていく。
Booker T & The MG's などともレコーディングをして、
また別の自由と別の自分の中の音楽活動のフィールドと、
自分のミュージシャンとしての筋肉を発見して、
どんどん今までになかった世界を広げていった感じ。

清志郎は日本を代表するロックシンガーだが、彼自身が商業的な成功をエンジョイし、
誰からも認められて、日本のロックシーンの王道を歩み続けていたかというと、
そうではない。
この歌にも「世間といわれるものとアジャストできない」という思いが
すごくはっきり歌われている。

社会的なメッセージを強く出し、彼自身が認められないものと戦うことで、
自身の活動のフィールドが狭くなって、メジャーレーベルとうまくやっていけなかったり、
いろんなメディアで自分の曲がちゃんと流通できないという状況の中で、
彼自身は決して妥協することなく戦っていく。

10. ラフィータフィー / 誰も知らない (2000)


社会的にラジカルなことをやってるから壁が大きいというだけでなく、
すごく優れた表現をやってきているが、それが大衆的なヒット曲として
誰もが熱狂的に迎え入れたかというと、そうでもない。
その結果、インディーズ活動に向かっていくようになる。

11. 忌野清志郎 / Jump (2005)


2003年の「KING」から本来的に彼が持っていたRCスタイルに戻り、
ソロキャリアの中における黄金時代を作っていく。

12. 忌野清志郎 / 激しい雨 (2006)


清志郎というのは、
ロックがいわゆる「思想」であるということを誰よりも良く知っていて、
それを貫いた人だと思う。
と同時に、
ロックが商売である、芸能であるということも誰よりも良く知っていて、
それを貫いた人だと思う。
どちらか一方ではなく、両方とも成立してロックなんだ という
本当にロックの基本をなによりもわかっていた人だと思う。

清志郎は日本のロックの基本的なスタイルを作ったかもしれないが、
それは日本のロック的な常識を全部壊す形で作っていったもの。
クリエイターでもあり、破壊者でもあった。
本当にすごい。

その独自なスタイルは継承されているようで、やはり清志郎のオリジナリティそのものを
何者も越えきれていない。
本当に唯一無比の存在だった...。


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